💖海藻は凄い❗️
海に囲まれている日本では、長い間、海の恵みをいただいて、体の中の栄養素を蓄えてきました。そして、私たち、日本人の体は、遺伝子栄養学的に言っても、野菜、果物、海藻、魚、などを何世代も食べ続けてきました。
❶海藻は野菜よりも凄い! 野菜は、昔は雨水が山などに降り、その伏流水がたくさんのミネラルや山林の中の栄養素を含んで、自然の土壌のパワーで育っていました。今はそうではありません。土壌の持つ力がなくなって、化学肥料の力に頼って野菜を育てています。さらには害虫や病気から守るために農薬等を使用し、現状では問題も多いと考えられます。 栄養素の面から見ると、一昔前の野菜と現在の野菜の栄養素の比較をすると、2分の1から20分の1に減少していると言われています。 それに比べて海藻はどうでしょうか?1部は人工的に育成している場合もありますが、ほとんどの栄養分は、海に溶け込んでいる多くの栄養素(ミネラル等)を吸収して大きくなります。。海の中で、化学肥料や農薬は使用していません。 そのことを考えると、野菜や果物農作物とは全く異なる自然の力が育てた食料と言うことになります。
❷海藻の栄養素について・・・・
海藻に多く含まれる栄養素についてまとめてみます。 ①カルシウム 海藻には、カルシウムが非常に多く含まれています。カルシウムは健康的な歯や骨をつくる作用があります。摂取したカルシウムの99%は骨や歯に貯蔵されます。 ②マグネシウム マグネシウムには、カルシウムと同様に骨を強くする働きや神経の興奮を鎮める働きがあります。他にも血圧をコントロールする作用や血液を固まりにくくして血栓(血の塊によって血管が詰まること)を予防する働きがあり、高血圧や脳卒中、心筋梗塞の予防に効果があると言われています。 ③リン リンはカルシウムやマグネシウムと結合して丈夫な骨や歯を作るために必要な成分の1つです。他にも人間の身体の細胞の膜の成分になっていたり、細胞がエネルギーを作るために使用する物質を構成する要素であったりします。心臓や腎臓の機能を維持する役割もあるため、リンは生きていく上で必要な栄養素です。 ④カリウム カリウムには、過剰なナトリウムを排出作用があるため、塩分の摂りすぎを予防するために重要な栄養素です。そして、ナトリウムとのバランスを取りながら血圧を調整したり細胞を正常に保ったりする役割もあります。 ⑤食物繊維 食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維とがあります。海藻に豊富含まれているのは、水溶性の食物繊維で、水溶性の食物繊維は、胃の中で水を含んでドロドロのジェル状になって消化管の中を進むので、お腹がすきにくく食べすぎを防ぎます。 また、腸内環境を改善させてお腹の調子を整える作用がある他、コレステロールの吸収を抑えて血中のコレステロール値を下げたり、血糖値の上昇を穏やかにする作用もあります。そのため、肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活種感冒の予防にもなります。 ⑥EPA EPAは必須脂肪酸と呼ばれる、身体の中では合成することができない脂肪酸で、食品から摂取しなければならない栄養素です。青魚に多く含まれているイメージですが、海藻にも含まれています。 EPAは血液をサラサラにしてくれたり、血液中の脂肪を減らす効果があります。また腰痛や頭痛、腹痛などの痛みを抑える効果もあると言われています。 ⑦ ビタミン類 海藻には、目を健康に保ったり皮膚や粘膜を正常に保つ働きを持つビタミンAや、骨をつくったり血液が止まりやすくする作用のあるビタミンKが含まれます。他にも糖質からエネルギーを作り出すのを助けたり、皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)などのビタミン類も豊富に含まれています。 ⑧鉄分 海藻の中でもひじきやのりなどには鉄分も多く含まれています。海藻に含まれる鉄分は、非ヘム鉄と呼ばれる鉄分で、動物性のたんぱく質やビタミンCと一緒に食べることによって吸収率が上がります。鉄分は、貧血を予防する効果があります。 (要注意・甲状腺機能に障害のある方は海藻は控えた方が良いです)