海藻は凄い!②

海藻は凄い!②

海藻は凄い!②

水溶性食物繊維の効果と腸内環境
海藻には水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
腸内には数100種100兆個を超える数の細菌が日々暮らしています。その細菌たちは、顕微鏡で観察した際にそれぞれが群生している様がお花畑に見えたことから「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
その中には、私たちにとってプラスのはたらきをしてくれる善玉菌がいれば、マイナスのはたらきをしてしまう悪玉菌もいます。腸内の悪玉菌が多くなると便秘や肌荒れを引き起こす原因となってしまいます。
つまり、悪玉菌の数を減らし、善玉菌を増やすことが美しく健康にすごすための第一歩なのです。
それでは、腸内の善玉菌を増やすにはどうすればいいのでしょうか?
日々の食事の中に、そのカギを握っている成分がありました。
「水溶性食物繊維」です。水溶性食物繊維は腸内細菌のエサとなることで、善玉菌の数を増やしてくれるんです。
 食物繊維のうち、特に水溶性食物繊維はビフィズス菌をはじめとした善玉菌のエサになります。エサとなることで腸内の善玉菌の数を増やし、腸内フローラの改善をもたらしてくれます。
つまり、水溶性食物繊維は善玉菌の「栄養源」なのです。
水溶性食物繊維はヒトの持つ消化酵素では分解できません。消化されずにそのままの形で腸まで届くことによってエサとなり、腸内フローラの改善に貢献してくれます。


フコイダンの凄い免疫力の抗癌力について
海藻にはフコイダンと言う成分が含まれています。この成分は、がんの予防効果があると言うことで研究が進められていた事は聞かれたこともあるかと思います。
フコイダンを含んだ海藻は、モズク、ヒジキ、コンブ、メカブなど褐色の海藻です。フコイダンはワカメの生殖器であるメカブに豊富に含まれています。メカブには、ビタミンやミネラル、鉄、ヨードなどもたっぷり含まれています。メカブはワカメの根元にあるひだ状の胞子葉で、ワカメの繁殖を担う部分のため、栄養分が凝縮されています。


●ガンの予防効果

                            1996年、JFKメディカルセンター、デーリック・デシルバ博士が「海藻のネバネバ成分のフコイダンがガン細胞のアポトーシスを起こさせる」という研究を発表しました。

その後、日本でもフコイダンとガン細胞についての研究は進められて来ました。
フコイダンのアポトーシスを起動させる働きは、ガン細胞を死滅させる場合にのみに限られており、正常な細胞は死滅されないという点が非常に理想的なガンの治療法であると注目されていました。


●免疫力を高める効果

人間の体には外からの細菌やウイルスから身を守るため免疫機能が備わっています。フコイダンは、常に体内を監視し、ガン細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という最前線で戦う細胞を、活性化させる働きがあります。


●生活習慣病を予防する効果
                        フコイダンは水溶性食物繊維のため、腸内で水分を抱え込み余分なコレステロールや糖分を吸着し体外へ排出する働きや、高血圧を下げる効果、整腸作用を促す働きなどが報告されています。

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